かつて江戸の四宿の一つであった東京・板橋、そんな東京の玄関口ともいえる板橋に位置するのが『TOKYO ALEWORKS(トーキョー エールワークス)』(以下、TAW)。そんな『TAW』の魅力の1つといえば、タップルーム(出来立てビールを飲める場所)と醸造所が併設されていること。タップルームでは出来立てビールの他、そのおいしさにハマってしまう人が続出の絶品肉厚バーガーなども店内のみならずテイクアウトで楽しめます。それでは早速、ビール&ハンバーガー好きの聖地『TAW』の魅力をたっぷりとご紹介します!
本物のビールと最高のバーガーに出会える場所
『TAW』が位置するのは、東京・板橋の住宅街の中。電車で来る場合は、下板橋駅が最寄り駅です。駅からの距離は、徒歩2~3分ほど。下板橋通りを少し歩いて角を曲がると『TAW』が現れますよ。
『TAW』は、『TOKYO ALEWORKS』という醸造所と『Tokyo Aleworks Taproom Itabashi』というタップルームが併設されているレアなお店。
タップルームでは、ここでしか飲めない“様々な期間限定ビールや出来立てビール”とともに、これ目当てで訪れる人も多い“超肉厚でボリューミーなバーガー”をいただけます。
テラス席やソファー席、輝くビールサーバーを間近に見られるカウンター席などがある広々とした空間で、そこはまるで人々の憩いの場のよう。近所の方はもちろん、遠方から『TAW』目当てで訪れるビール好きの方々などいろんな方が集い、“本物のビール(Real Beer)”と“最高のフード(Extreme Food)”を片手に繋がります。
タップルーム内では、おいしい料理やビールを味わうことができる他、瓶や缶に入った『TAW』のビールを買うことも可能! 実際に味わって気に入ったビールを買い求めるのもよし、タップルームで飲み損ねたビールを買うのもよし。
『TAW』のビールのラインナップはその時々で変わります。筆者が取材した際には、ビール好きなら知らない人がいないほど有名な静岡のブルワリー『WEST COAST BREWING(ウエスト コースト ブリューイング)』とのコラボビールなども購入することができました。
また『TAW』の醍醐味である“本物のビール(Real Beer)”は、プラカップだけではなく、グラウラー(ビール専用の容器)に入れてテイクアウトすることも可能。しかも『TAW』内でグラウラー自体の販売も行っているので、ビール好きの必需品であるグラウラーを購入することもできます。お値段が少々張る本格的なものから、手軽に購入できるものまでさまざま。興味のある方は、ぜひ店員さんにご相談してみてください。
そして、『TAW』に来たらぜひトライしていただきたいのが、“1回100円なのに、実質100円以上の価値のものしか出ない”と噂のガチャガチャ。筆者がトライした際は、ここでしかもらえない王冠(ビール瓶の蓋)バッジをゲットできました。運が良ければ、ステッカーやTシャツなどの大物グッズも当たるかも……!?
ボブさんの人柄あってこその「TAW」
そんな『TAW』のタップルーム責任者兼、製造・品質責任者がこちらのボブ・ストックウェルさん。通称“ボブ”の名前で親しまれており、ご覧の通り甘いマスクをお持ちですが中身は非常に明るくて面白い方。
その明るさは、ボブさんがいるだけで、店内の雰囲気が和やかに感じられるほど。様々な人に分け隔てなく接してくれるボブさんの人柄に、店員さんをはじめとしてお客さんもみな虜になっていると言えるでしょう。
実はボブさんは、破天荒な人生を送って来られた方。アメリカ・ニューヨーク州に生まれたボブさんは、親の反対もあった中、剣道を学びに日本の高校に通うため、来日したそう。もちろん、当時のボブさんは日本語もままならない状態で、高校の授業の内容はさっぱりだったとのこと。
そんな状況にも関わらず、持ち前の明るさを活かして様々な困難を乗り越えていったボブさん。その後、ウイスキーを学びにスコットランドへ渡り、ウイスキーを修行。日本に戻ってきてウイスキーづくりを始めると思いきや、より人々に親しみのあるビールを作ることを決意し、日本のビール醸造所で修行。その後、この東京・板橋に『TAW』を構えるに至ったのだそう。
ちなみに、『TAW』ではビールのみならず、本物のウイスキーにも出会えます。また、ウイスキー樽を使用したビールなども今後登場予定とのことなので、ますます目が離せませんね!
醸造所では、クラフトビール醸造体験が可能!
今回筆者が訪れた際は、特別に醸造所の中も案内していただきました。
醸造所の中には、ビールを造るために海外から取り寄せた麦やホップの他、大小さまざまな仕込槽や発酵タンクが並んでいました。
こちらはビールを作る工程における麦汁(ビールのもと)煮沸と凝固物(不要な固まり)の除去を行うところ。写真奥の仕込槽で麦汁を煮沸させたのち、写真手前の沈澱槽で麦汁を回転させることでビールに不要な凝固物などを麦汁と分離させて取り除きます。
その後冷却された麦汁は、こちらにずらりと並んでいるタンクへと運ばれ発酵の工程に移るのだそう。ちなみにこのタンク、1つあたり約1,700パイント(ビールの杯数の単位)分ほどの量があるとのこと。こうして『TAW』で作られたビールは、タップルームのみならず日本全国の飲食店に販売されています。
そんな『TAW』では、醸造所としては珍しく『クラフトビール醸造体験』というものを一か月に2~3回ほど行っています。『クラフトビール醸造体験』とは、その名の通りクラフトビールの醸造を一日で体験できるというもの。
スタッフさんがビール造りのいろはを一から教えてくれるため、ビールに興味はあるけれどよくわからないという人にもおすすめ。その日作ったビールは、写真にあるミニタンクの中で発酵などが進められ、本物のビールへと変身をとげるのだそう。
なお、この『クラフトビール醸造体験』は三か月先まですぐに完売となるほどの人気っぷりですよ。
他にも、タップルーム限定のビールや試作段階のビールなどは先ほどのものよりは小さめのこちらのタンクで行っています。また、こちらでは飲食店さんの周年記念ビールなども作られるとのこと。
そうして作られた“本物のビール(Real Beer)”たちは、写真の機械によって瓶詰めされ販売されます。ボブさん曰く、将来的にはもう少し設備を大きくして缶詰めできる機械も導入したいとのことでした。
「TAW」名物の超肉厚バーガーを実食!
『TAW』の魅力は、ビール好きから愛されてやまない“本物のビール(Real Beer)”だけではありません! もう一つの魅力は、タップルームでいただける“最高のフード(Extreme Food)”。
それが、この大迫力のハンバーガー!
いくつか種類がありますが、筆者は店員さんおすすめの
・ベーコンアボガドバーガー 税込1,400円
をチョイスしました。
ちなみに、テイクアウトの場合はポテトがつかないため、食べたい方は別途サイドメニューを追加してくださいね。
このバーガーの驚くべきは、その大きさ!
これでもかというほどに具材やお肉が積みあがっており、潰しても手に収まらないほどのボリューム。
実際に味わってみると、バンズはサックサク、お肉はジューシーで、噛めば噛むほどにお肉のうまみが溢れます。レタスやトマトなどの野菜と相まって、全体的にバランスがよく、しっかりとした味わいながらも飽きの来ない味。そのおかげでかなりボリューミーではあるものの、最後までず~っとおいしくぺろりと食べられました!
このハンバーガー、実は“ハンバーガーが嫌い”というスタッフさんが試行錯誤の上、メニューとして実現させたもの。そのため、ハンバーガー嫌いの人でさえもおいしいと思わせるほどの究極のハンバーガーを目指して味を追求。その結果、今では『TAW』に訪れた人のほとんどが頼む定番メニューとなり、遠路はるばるハンバーガーを目当てに『TAW』に来る人がいるほどの人気メニューとなりました。
もちろん筆者も、このハンバーガーのおいしさにハマり、『TAW』のハンバーガーの虜になったうちの一人です。こちらのハンバーガー、テイクアウトした場合は写真のような可愛い箱に入れてもらえます。ビールとの相性も抜群なので、テイクアウトする際はぜひ『TAW』のビールと一緒に味わってくださいね!
“本物のビール(Real Beer)”と“最高のフード(Extreme Food)”が集う『TAW』。ボブさんやスタッフのみなさんの人柄の良さも、『TAW』のファンが多い理由の一つです。ぜひみなさんも、『TAW』のビールとハンバーガーをおうちで味わってみてくださいね。落ち着いたら、お店にも足を運んでみてはいかがでしょうか。
<店舗情報> ■店名:Tokyo Aleworks Taproom Itabashi ■住所:東京都板橋区板橋1-8-4 板橋Cask Village 1F ■最寄り駅:東武鉄道東上本線 下板橋駅 ■TEL:03-3961-1196 ■料理ジャンル:アメリカン ■営業時間:火〜土11:30~23:00、日・祝11:30~22:00 ※平日15:00~17:30はカフェタイムとなり、軽食のみの提供 ■HP:https://tokyoaleworks.com/ ■SNS:Instagram
【画像・参考】
・筆者撮影
※この記事は公開時点での情報です。最新の情報は各店舗にお問い合わせください。
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※このような状況下のため今後営業体制、時間など変動の可能性があります。